私は日本全国骨董品の買い取りに飛び回っていますが、基本的に中四国の近県が中心となります。特に広島に隣接する岡山県、山口県、島根県は骨董品の出張買い取りに毎月伺います。次に多いのは九州といったところでしょうか。今日はそんな都道府県の骨董品について、いや広島県の骨董品についてのお話をしたいと思います。私の中で骨董品というのは、誰かその価値の分かる方に発掘されて初めて日の目を見るまでは骨董品ではないと思うのです。言い方は悪いのですがた「だの古いもの」なのです。何故なら蔵の中や家の隅でほこりを被っている状況ですと誰もその骨董品に価値を見出してくれていないので、ただのガラクタ扱いなのです。だから数十万円の価値がある骨董品でも平気で大型ゴミなどに捨てられてしまう事もあるのです。恐ろしくもったいない話ですよね。そこで私達余裕堂は思ったものですが、我が県、すなわち広島県だとどこから骨董品が多く出るのか?という事です。それは全て家に聞いたわけではないのでわからないのですが、今までの買い取りの経験から言わせて頂きますと、県北、福山、尾道、三原市方面が圧倒的に多く感じます。それらの地域は空襲などで焼けていないのも理由のひとつですが、古くからの家を大事に住み継いでいっているからな気がします。旧家やお屋敷、邸宅と呼べる家が多く今でも存在しています。だから家が古いと物持ちも良く、骨董品が多く出るのです。今日は広島県の骨董品の出て来る地域のお話でした。
